すじ子の姿が見えなくなったのは昨年のクリスマスの頃
それまで毎朝(昼時、午後にも)来てたのにある日、ピタッと来なくなった
「すじ子が来ないんだよね。どうしちゃったんだろうね・・」
「ご飯をたべてるんだろうかねえ」
おばさんはいつも気に病んでいた
「大丈夫だよ、何処かでちゃっかりお世話になっているんだよ。暖かくなれば
また来るよ」
猫ともだちに励まされていたけれどおばさんはかなり気落ちしていた
すじ子が来て困らないように息子さんが食事場所と道筋の雪掻きをしていた
でも、すじ子は来なかった
年が明けて3月下旬
コロナワクチン3回目の接種後におばさんは発熱して横になっていた
息子さんが窓の外にすじ子の姿を見つけた
「母さんにすぐ知らせたんだ
そしたら喜んでね
すじ子をみたらすっかり元気になったさ」
すじ子が毎日やってくる、そんな生活に戻った
おばさんの笑顔が嬉しい
少しふっくらして戻ってきた
太り気味
身体は綺麗
きっと何処かのお宅で面倒をみてもらっていたに違いない
あちこちの家で愛嬌振りまくのはいいけれどおばさんのところには
すじ子、おばさんが待っているから毎日顔を出さなくちゃだめだよ!
みんながすじ子を待っているんだからね
おばさんはすじ子にご飯をあげるのがひとつの生きがいなんだから
毎日きちんと来なくちゃ駄目だよ
おばさんの愛情たっぷりのご飯
□
たくさん食べて満足したかな
伸び伸びして
●居なくなる少し前のすじ子
ほっそりスマートだった
●お婆ちゃん猫だけど佳人・・です
●細目と鼻筋が魅力のひとつ
何事もなかったように振り向くのがまた可愛い
□
何を考えているやら
翌朝、すじ子は来てるかな
居ないな・・きょうは来てないのかな
と、思いきや木陰で寝ていました
これから毎日顔を出してくれるでしょう
待ってるからね
□
□